蓮・ハス・はす・HASU
学名「Nelumbo nucifera」英名 「Lotus」
蜂の巣状の花托に果実が実ることからハチス→ハスという名になったと言われています。
原産地はインドとその周辺。
古代インドでは、ヒンドゥー教の神話やヴェーダやプラーナ聖典などにおいて、ハスは特徴的なシンボルとして幾つも登場します。例えば、「蓮華の目を持つ者」と称される者や、「ハスの上に座す梵天(最高神)、そしてシヴァ神、賢者、聖なる蛇たちをわたしは見ます」と語る者。「結果を最高神に任せ執着なく義務を遂行する者は、罪に迷わない。あたかもハスの葉に水が触れぬがごとく」と言う言葉もあり、後の仏教における「ハス」の象徴的用法との近さを感じます。また泥から生え気高く咲く花、まっすぐに大きく広がり水を弾く凛とした葉の姿が、俗世の欲にまみれず清らかに生きることの象徴のようにとらえられ、このイメージは仏教に継承されていきました。仏教では釈尊が蓮華の上で瞑想する絵が描かれ、極楽浄土の象徴とされています。そのため、蓮華をかたどった台座に仏像を乗せたり、厨子の扉の内側に蓮華の彫刻を施したりしています。また、寺院などでは仏前に「常花」(じょうか)と呼ばれる金色の木製の蓮華が置かれています。 一方、仏教国チベットでは標高が高く生育しないみたいで、想像でかかれたらしく、チベット仏教寺院では日本に比べ、かなり変形し、その絵はほんのり赤みががかった白い花として描かれているみたいです。またこんな言われも有ります。蓮は泥中より清らかな花を咲かせます。そこで、毎日迷いや苦しみの中にあっても、私たちの心は元々清浄なもの。つまり、全ての生命が「現世(泥中)」から「極楽浄土(開花)」に向かって昇華しその渉外を光り輝いたものとして全うする姿を蓮の花に例えています。また、そんな蓮の花が自然のなかで決して一本では存続せずに、何本が重なり存在していることから、ひとつひとつの生命がお互いに助け合うという事にも通じています。また死後に極楽浄土に往生し、同じ蓮花の上に生まれ変わって身を託すという思想があり、「一蓮托生」という言葉の語源にもなっております。
また昔の人たちは、夜明け頃にポンッと言う音で花が開花すると言って詩を読んで楽しんだそうです。しかし蓮博士の大賀一郎氏は早朝の池で、フナやコイが虫などの餌を獲るときの音だろう!と言って否定されてるそうですが・・・
(夢がないですねぇ~)

そうそう先日天龍寺に配達に行ったのですが午前に行ったときは咲いていた花が、午後の配達時にはすっかり蕾に戻っていたので疑問に思っていたのですが、事実、蓮の花は夜明け頃開花し朝8時ごろまでには開花が終わるそうです。その後、昼頃から萎みはじめ夕方には蕾みに戻ってしまいます。蓮はこの開花と萎みのサイクルを3日間繰り返して、3日目の開花後に花が散るそうです。
儚いですね・・・

雑談ですが、中華料理につき物の陶製のさじ、「レンゲ(ちりれんげ)」の名称は、その形が蓮の花びらに似ていることから名付けられたみたいです。

またベトナムでは蓮茶(蓮花茶)なんて物もあるらしいです・・・
中国、台湾でも蓮肉という生茶として飲んでいるそうです。
しかも鎮静効果や滋養強壮にもなるらしいです。
しかも蓮はインドの国花!
歴史!発見
化石の発掘により蓮は今から約1億4千年前に地球上にあったらしいです。
日本には約7千万年前のトウヨウハスの化石が九州、福井県、京都府、北海道の石炭層などから出ているそうです。
蓮は睡蓮と繁殖地も類似しており長い間、非常に近い植物として扱われ両者ともスイレン科として分類されてきました。でも、最近になって遺伝子の研究が進みDNAなどから蓮と睡蓮は植物学上かなり異なった進化をたどり睡蓮と早い時期に分かれれた真正双子葉植物に含まれる一科一目の植物とわかり、現在ではハス科として独立しています。蓮はハス科ハス属に属する大型の水生植物だったのです。
ちなみに、植物学的には赤色、白色の花の東洋産種、黄色のアメリカ産種、赤色のロシア産種の三種類があります。
下記写真参照

あ、違うか・・・ *ハス=コイ目コイ科ダニオ亜科ハス属の淡水魚
種類
日本には530種類以上の蓮が栽培されているらしく、中国などからの新種の輸入、また物好きな人達による交配種の育成などで年々その数は増えていると言われています。
すごい!
ちなみにこのハス達が良いんですよ↓

上:ティムコ マッドペッパー
中:megabass ITジャック
下:VAGABOND WOUNDED BAIT
後、友達の作った歌に蓮の歌があったのでご紹介。
蓮の花
蓮の花が香るあたりで
過ぎ去りし夢に触れるように
裸足で歩く女達が
今日もやさしく微笑む
遠い記憶の何処かで
出会ったときの喜びが
暁の川を行くとき
君に巡りますように
擦り切れた服に身を包み
道行く人の影に火をともす
花売り娘は今日もまた
夢の数の花を売る
遠い記憶の何処かで
出会ったときの喜びが
暁の川を行くとき
君に巡りますように
失われたもののすべてが
路地裏の祈りに身を寄せて
それでも穏やかな流れに
また朝日は射してくる
空高く昇っていく
あの白い煙のように
浮んでは消えた想いが
君の中で風になる
君の中で風になる
作詞・作曲 りんどう
# by tokan-en-yoshidah | 2007-07-03 23:59 | 都乾園・business | Comments(0)