御室の桜
なぜ御室の桜は低木なのか?
これまでは浅い位置に岩盤がある為だと言われていました。
しかし仁和寺が調査(他業者に依頼)した結果
粘土質の地層で根が育ちにくかったのが原因だった可能性が高いと発表されました。
調査結果は次のようにあげられています。
1月に6ヶ所でボーリング調査をしたところ、
地下2~2.5Mより深くなると
どこも粘土質の固い土壌だった。
植物の生育に必要な要素(土、空気、水)のうち、
水の比率が非常に高く、
窒素やリンなどの栄養素はほとんど含まれず酸性だった。
一般的に植物は根の深さと樹高は同じ位といわれています。
土壌解析に当たった千葉大学院藤井英二朗教授(造園学)は
「高木にならず幹が何本もあるという遺伝的特徴に、
植物が育ちにくいというこの場所の土壌の特徴が加わって、
樹高が低い状態が維持されているのだろう」と推測します。
御室の桜は江戸時代初期に植えられたと伝えられています。
約200本あり、
樹高は2~3M。
他府県では5~7Mに育ったという報告もあるそうです。
それらの事情に関係しているのでしょうか?
*御室桜只今満開です!
by tokan-en-yoshidah | 2008-04-16 21:28 | 自然 環境・environment