普賢院の石幢
ひろしです。
普賢院の石幢
鳥井を潜り先ず目に飛び込んできたのが樹齢500年の神木の巨杉
実はこれは玉瀧神社でこの普賢院は仕切り無しの隣の建物。
そのちょうど境に在るのがこの石幢です。
順に観ていくと
笠の丁部に請花宝珠
勿論コチラも確認済みw
宝珠は後補の物である可能性もあるのではないでしょうか・・・
笠は蕨手を持たず緩やかな下棟
龕部には涎掛けが巻かれていましたが、六地蔵全て姿の違うものでした。
六地蔵は全て蓮座の上に立ち、光背(円光)を持ちます。
中台側面は二区で下部に複弁返花を設けます。
竿は無く(欠損)基礎
石は奈良石と呼ばれる肌理の細かい花崗岩によく似ていますが、
おそらく地で採取される花崗岩かと思われます。(※伊賀石とは別石)
細工や石の風化具合などから観ても相当の年月の経つ物であると推測できます。
また、このお寺には石人や五輪塔、御手洗(石風呂)等も残されており、コチラも素晴らしい石造品です。
普賢院の文献に因ると天和三年(1683)大石の手水鉢が献上されたと記されているそうです。
また、全国に石造湯槽は六十数基確認されていますが、これはその中で最大のものであるとのことです。
by tokan-en-yoshidah | 2015-05-07 16:05 | 燈籠・lantern