孤篷庵 忘筌と庭の軒

腰痛・・・

ひろしです。

庭園、自然の中に人工的に構築された空間であり、
建物と密な交流接点を持ち、そうした接点は建物において大切な空間であります。
最近一般公開されていた孤篷庵
その孤篷庵忘筌の軒内
f0142070_15593914.jpg
元々忘筌は方丈から部屋伝いになった所謂書院式茶室で、その縁側へも方丈の入側が連絡しており、あえて庭からの上がり口を要しませんでした。
孤篷庵には方丈庭とは別に、
書院前に小堀遠州の郷里に因んだ近江八景を模した八景の庭が造られており、
その書院の庭を忘筌も同じく共有していました。
しかし茶室には露地が必要で、庭から上がる連絡口が必ず必要とされています。
忘筌の庭に植え込みを造り書院庭(八景の庭)から隔離した一境を造り、
軒内に上がり口へ向かう飛石を打ち露地としての通路を形づくっています。
f0142070_16225286.jpg
※昔の写真で、現在は少しコレとは異なります。
建物の外壁の外側にあり、軒が差し出て上が蔽われただけの軒内といった部分は、
そのままにしておけば、単に日差しの調節とか雨風を防ぐといった、所謂軒元来の役目を全うするだけのものであり、それに留まってしまいます。
しかし、忘筌前の軒は飛石を打ち、歩く空間を構築することにより、露地の主軸を造り出しています。
忘筌といえば茶室だけに、石燈籠
f0142070_16302960.jpg

手水鉢
f0142070_16305870.jpg
を主として考えてしまいますが、
実はこの軒内が忘筌にとって最も重要な主格なのです。

by tokan-en-yoshidah | 2014-11-27 16:37 | 京都・kyoto | Comments(0)

<< 『には』 ノルウェイ >>