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桂林寺 石燈籠

桂林寺 石燈籠
京都府舞鶴市紺屋69
鎌倉時代後期(1235年) 重要美術品 237cm
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桂林寺の鎮守で、嘉禎元年(1235年)の創建になる八幡社の社頭に建つ、八角型石燈籠

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丹後地方の特徴の請花を欠失していますが宝珠は大きく茎は長く造られております
笠は八角で降り棟を簡略し蕨手を造る
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火袋は四角で大面取りを施し八角とする
四面は透窓で上部に縦連子、下部に格狭間を刻みます
大面取り面には蓮華上月輪を刻みその内に胎蔵界四仏を刻みます
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中台は薄く大きめの八角で側面を二区に分け上部に薄い一段を造り、下方に蓮弁を造ります
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竿は丹後地方唯一の八角で珍しく、
上醍醐寺の清竜宮の清滝燈籠の物と酷似で
上下に一条の紐、中節は三条の紐を造ります
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基礎は泥台は無く八角で、
側面に格狭間と開花蓮華を交互に彫り、
上端に竿受けの小蓮弁の円座八葉の複弁の返花を打ちます

京式を持つバランスの取れた燈籠です
唯一請花が無いのが残念でした!

つづく

by tokan-en-yoshidah | 2012-04-11 11:02 | 燈籠・lantern

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