笠置寺の磨崖仏
京都府相楽郡笠置町笠置山にある
笠置寺
このお寺は
日本で最古、最大の磨崖仏があることで有名なお寺。
これらの磨崖仏は今から約1300年前、
東大寺の実忠和尚とその師良弁僧正によって
笠置山の大岩石に仏像が彫刻され
その仏を中心とし笠置山全体が一大修験行場として栄えたと言われています。
この岩をくぐることにより身を清めたと言われている。
安政の大地震により天上の石が崩落。
以後切石で代用している。
たたくと音がすると言われている石。
たたいても音はしなかった・・・
たたくところを間違えた???
ちなみに落ちたら死にます・・・
さて話は戻って
平安時代の末法思想の流行ととものに
これらの磨崖仏は天人彫刻の仏とし、
更なる信仰を受けたといわれています。
しかし(1331年)倒幕計画に失敗した後醍醐天皇を
当寺に迎えたことにより攻防の末
笠置山は全山焼亡。
仏の跡だけが残るこの磨崖仏はと~っても不思議です。
(もともとあった彫刻も、このとき焼け消えたとされている。)
そんな磨崖仏の隣には
以後室町時代に少々の復興を見たが
江戸中期より荒廃、
そして明治初年、無住の寺となった。
しかし明治9年丈英和尚が荒寺に住み、
復興に尽くし今に至るといわれています。
今ではすっかり廃山された面影もなく、
観光客で賑わいを見せる笠置寺。
この独特の不陰気(結構怖い)
写真では伝えきれない凄さがあります!
by tokan-en-yoshidah | 2007-11-05 20:23 | 石・stone